金融政策は?!

実質的には今年の相場は終わりなので来年のことを考えてみる。日本経済の最大の懸念材料は小泉政権の金融政策である。

現在の株高は過剰流動性相場であり、実態経済を反映しているわけではなく、景気回復の期待感が先行しているだけである。

たとえば、郵政民営化である。これが日本国民にとってどんなメリットがあるのか、納得のいく説明を聞いたことがない。これはたんなるやつあたりだろう。真実から目をそらすための煙幕であるともいえる。

すべての小泉改革が虚像であることが表面化すれば、悲惨なことになる可能性がある。特に、今回、相場に参入している個人投資家は遊び金というよりも、命金を投入しているからである。

去年のキーワードは中国要因だった。中国に懸念材料があるという意味ではなく、中国経済の発展に対する期待感である。ところが、今年はチャイナリスクが一気に噴出してきた。中国に不信感をもっている人がほとんどだろう。

エコノミストというものは、これほどまでにいい加減なものなのである。