地獄のお話・・・・

ある二人の坊さんが地獄を見てみようとやってきた。

仲間の坊さんの忠告を無視して一人の坊さんが興味本位で地獄とたて看板がある温泉に指を入れてみたところ気持ちが良い。

なんだ、地獄というのは案外いいものじゃないかと思いながら指を抜いてみたらヒリヒリと痛くて我慢ができない。

そして、もう一回また地獄に指を入れてみたら痛みが治まった。

そんなことを繰り返しているうちに、指だけでなく片腕、両足を地獄に突っ込むようになり、肩までずっぽりと地獄に浸かるようになってしまった。

「もう抜けられない。お願いだ。助けてくれ。」

もう一人の坊さんは彼を捨てて逃げ出したとさ。