円高はまだまだ続くのか?

貿易摩擦というとアメリカがやかましいような気がしますが、実は、ヨーロッパも深刻な問題に直面しています。ユーロが強いためにヨーロッパの物価が非常に高くなっているんですね。ビックマック指数を見てみましょう。

国民所得では対してかわらないはずの香港とイギリスではイギリスの方が物価がぜんぜん高い訳ですから、これは怒りたくもなるでしょうね。

だいたい、日本は材料を輸入しているのに、どうして材料を輸出している側のニュージーランドとかオーストラリアよりもビックマックが安いんでしょうか?

これはどう考えても常識的におかしいです。

つまり、現在の円を含むアジア通貨に対する圧力がなぜ起こっているのかというと、購買力平価で比較するとアジアがヨーロッパに比較して割安だということに起因しています。したがって、日米の国内事情のみを見ると判断を誤ってしまうかもしれません。