ホテル・ルワンダ 中国とダルフール虐殺

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「冷戦時代の米ソ対立と米中対立とはどう違うのだろうか?」「ソ連キューバの基本的な立場は革命の輸出であったのだが、中国の場合は資源の輸入、武器の輸出という側面が非常に強い。」
「ようするに、金儲けってわけだ。」「石油利権の争奪にあたって、欧米の場合は人権問題が存在する国とは付き合わない原則があるのだが、その、欧米が撤退したスキに中国が入り込むという構造になっている。実は、中国が対日批判を繰り広げているのは、石油利権の問題と、アフリカへの援助という問題が背景にある。」
「中国に金を出している日本としては非常に馬鹿馬鹿しい話しだね。」「そもそも、アフリカに援助している国に、日本が援助をする必要なんてあるわけがないんだからな。
しかし、過去の問題を持ち出して現在の問題を誤魔化すのは良くない。石油利権と人権の問題、それから援助の問題で中国は対日関係で有利な立場に立ちたいと考えているのだろうし、韓国も似たようなものなのだろう。」
アメリカのリベラル勢力はどうなんだろうか。」「リベラル派というのは基本的に少数派の寄り集まりなのだが、その中でもユダヤ人と黒人が二大勢力なので、石油利権の話しと人権の話しはやかましくなる傾向がある。」
産油国が儲かるということは、アラブ人の力が強くなり、イスラエル生存権に影響を与えるからな。」「特に、ダルフール虐殺が起きているスーダンでの石油生産のうち、半分が中国向けで、その代金として武器を供給しているとされる。」
アメリカは石油戦略の一環として、ダルフール虐殺に介入するのだろうか?」「いや、元々、米中接近でのニクソンが保守派という関係で中国とアメリカの保守派の仲はそれほど悪いわけではない。中国を通じてアメリカ企業が投資をしているという状況になっている。」
ダルフール虐殺問題でも、むしろ、保守派よりもリベラル派が強硬姿勢になるという構造になっているわけだ。」「もし、真剣に人権を考えるなら、中朝とは徹底的に強硬な立場を堅持しなければならないのだが、中国に軟弱な日本という理由で、リベラル勢力が不快感を感じているということになるんだろうな。
そんなわけで、保守であるはずなのに、利権の問題で米中に先を越されまいとする日本の産業界の方が、中国共産党の言いなりになっているという奇妙な構造になっている。」
「だから、現在の自民党の対中政策が浅沼社会党委員長とほとんど同じになっているわけだ。」「本来、右と左で違っているはずなのに、結局、同じになっているのは、中国に言わされていると考えるべきだろう。
その意味で、田中角栄の弟子である小沢一郎靖国神社A級戦犯問題で、中国の意向にそった方向で解決しようとしているのは要注意だな。
そもそも、宗教団体がどんな神様を拝むのかは国家権力が介入するような問題ではないからね。」
共産主義者は宗教はアヘンと言ってるが?」「そら、科学的な立場では神というのはないことになってるからね。そもそも、無いものを拝んだって意味が無いわけで、共産主義者は信教の自由に反対するものではない。
多分、すごい勘違いをしているんだろうけど、そもそも、神道には哲学がなくて、神=自然ということで、人が死んで土に還るくらいの意味で、靖国神社に参拝したからといって、軍国主義が復活するわけがないんだよ。」