ホテル・ルワンダ 日本核武装と朝鮮半島

「中国、北朝鮮の軍拡路線にはどうやって対応すべきなんだろうか。」
「はっきりいって、この問題で小泉自民党では何の役にもたたないだろう。」
「それは言いすぎだ。小泉首相は拉致家族を救出してきたじゃないか。外交努力を継続するべきではないのか。」
「この問題では、日米の足並みがそろっていないので、アメリカは日本抜きの解決つまり、軍事行動を目指すはずだ。アメリカは北朝鮮に対して金融制裁を実施しているが、日本の対応はまだまだ甘いと言える。
アメリカの立場としては、イラクと違って占領するには何の価値もない北朝鮮にかまうつもりはなく、本質的には北の核兵器だけを除去すればいいと考えているだろう。
北朝鮮の崩壊がベストなのだが、日本からパチンコマネーが北朝鮮に向かっているので、なかなか北朝鮮が崩壊しないので、これ以上は待てず、核攻撃が現実的な視野に入ってきた。
例の在日米軍のグアム移転の話しも思いやり予算の負担を日本に求めてきている関係上、実質的には北朝鮮に甘すぎる日本に対する経済制裁ともいえる。
拉致問題の解決について、アメリカは日本の世論に遠慮しているが、小泉自民党が食料援助と引き換えにしたのは誤りだった。直ちに経済制裁を実施すべきである。朝鮮は核カードを使い、物資を巻き上げようとしているからだ。
同じ手口をイランも使うようになったし、アメリカ当局は、このまま事態を放置するよりかは、北朝鮮を核攻撃した方が良いと考えるだろう。
いまなら、まだ、イランや韓国を巻き込まずにすむからだ。」
「コメ支援は人道的見地から実施されたもので、だからこそ、北朝鮮は交渉の席についたのではないか。経済制裁を実施すると、何の罪もない北朝鮮の人民が苦しむ。」
「しかし、援助物資が軍事目的に転用されていることと、金には色がついているわけではないので、コメ支援などの物資が人民に渡らず、横流しされ、結局、金正日政権の延命につながっているという問題がある。」

韓国の仏教系NGO(良き友達)が北朝鮮当局の定めた物資横取りの仕組みを詳細に暴露した。援助物資の引き渡し先は、50%が軍隊、10%が軍需産業、10%が戦略企業(一級企業所)、そして残り30%が糧政事業所(国営食糧卸売り業者)という原則が立てられている。糧政事業所は安価(国定価格)で穀物を国民に供給する建前だが、実際には行政、党、検察、秘密警察、一般警察の順番で供給され、一般国民には事実上販売していない。さらに、上記の横取り先の幹部が物資を一般市場に横流し(高値で転売)する。人道援助食糧は無償で住民に分配されるべきであり、国定価格であれ決して売られるべきものではない。ましてやコメ1kgが庶民の給料の5分の1で売られるなど、人道に対する犯罪というべきである。
http://www.sukuukai.jp/shiryo/paper10/4th.html

「ちなみに、小泉首相の前任者が北朝鮮に渡した物資はこんなにある。これがすべて軍事目的に転用されていることになるから、日本は北朝鮮テロ支援国家になっているのが実業なんだ。その意味でも、北朝鮮を助けるべきだという誤った政策につながりかねない町山氏の発言は問題がある。
その金で北朝鮮は核保有国になったのだから、もはや、アメリカは日本を全く信用していないだろう。」

95年 50万トンのコメ支援
96年 食糧・医療品など6百万ドル相当
97年 コメ6.7万トン(34億円)を国際機関を通じ無償援助

「また、北朝鮮の飢餓輸出も非常に問題で、日本が北朝鮮から輸入することで、飢餓が発生しているんだ。これは人為的に引き起こされている問題で、天災ではない。人民から食料を奪って独裁者に金を与え、核兵器を作らせるなどという馬鹿げたことをしていることになる。
北朝鮮の人民を救うために、関係当局および企業は北朝鮮との貿易を直ちに断絶すべきだ。」

北朝鮮当局は、1972年頃から魚介類輸出を急激に増やし始めた。北朝鮮債務不履行問題で事実上の「破産国家」となる1982年から現在まで、主力輸出品の座を占める(輸出品目の第1〜2位)。輸出先の筆頭は日本である。なお、2003年度の北朝鮮産魚介類(アサリ、ズワイガニ、ウニの三品目)が日本の対北朝鮮輸入に占める比重は全体の約33%(約66億円)である。日本は飢餓の国=北朝鮮から30年以上にもわたって漫然と魚介類を輸入し続けてきた。この恥ずべき事実をいまこそ真剣に反省し、日本政府は北朝鮮産魚介類の輸入を停止すべきである。
http://www.sukuukai.jp/shiryo/paper10/4th.html

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060312
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060304
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060225

「ちょっと話しが戻るけど、日本が核武装するなんて話しはあり得ないんじゃないか。非核三原則だってあるだろう。」
「ああ、非核三原則ね、これ、国是ということに一応なっているけど、法律で決まってるわけじゃないから、いつでも撤回できるんだよ。」
憲法違反にはならないのか?」
「なにしろ、自衛隊の存在そのものが、高度な政治判断とかいうことで裁判所は判断を避けているじゃないか。法的には明文で核武装を禁止しているわけじゃないしね。」
「でもさあ、アメリカは日本に核武装させないために核不拡散条約を作ったのだろう?」
「条約加盟国の北朝鮮が核保有宣言しちゃって、事実上、意味のない条約になっちゃったからね〜。北朝鮮核兵器を持つことを黙認するということは、日本も持っていいということになる。でも、どうしてここまで北朝鮮は空気読めないのかな。インド、パキスタンイスラエルは条約に加盟してないんだけどね〜。」
「インド、パキスタン核兵器保有しているけど、イスラエルはどうなっているんだろう。」
核兵器はないことになっているけど、実際は持っていると見られている。」
イスラエルは起爆実験してないのに?」
「実は、南アは核兵器を廃棄した上で、条約加盟国になったのだが、イスラエルは南アとかインドを援助することによって自国では起爆実験をしなくても良い状況にあった。」
「じゃあ、北朝鮮も同じことをしているのかな?」
パキスタンは核技術が北朝鮮に流れていることを公式に認めているんだよ。」

2005年08月24日
北朝鮮に遠心分離機 パキスタン大統領が初確認
イスラマバード24日共同】パキスタンムシャラフ大統領は23日夜(日本時間24日午前)、ラワルピンディの大統領公邸で共同通信と単独会見し、「核の闇市場」を構築した同国の核科学者カーン博士について「1990年代初めから北朝鮮に(高濃縮ウラン製造に使われる)遠心分離機本体や関連部品、設計図を送っていた」と述べた。事実上の核保有国であり、北朝鮮やイランとの核技術取引が表面化しているパキスタンの大統領が、博士による北朝鮮への核技術移転を明確に認めたのは初めて。

「そんなわけで、アメリカは核不拡散体制を守るために北朝鮮を核攻撃するか、それとも、日本の核武装を認めるかの選択をする必要に迫られている。」
「まあ、普通に考えて、北朝鮮核兵器は日本に向けたものということだから、北朝鮮にいま攻撃しないのなら、条約は無効となり、論理的には日本も核武装して良いことになるな。」
「日本の場合は米国の同盟国だから、日本に核武装をさせない意味が無くなったということだね。北朝鮮が核保有国になったことで、東アジアに中国と合わせて二カ国が核保有国になったことになる。」
アメリカの核戦略が日本防衛のために発動されないという懸念が出てくれば、国際世論は日本の核武装を認めざるを得なくなるな。」
アメリカの核戦略は、核不拡散体制を破る国が出た場合は、核攻撃するが、非核国に対しては核攻撃をしないことが、事実上の公約になっている。」
「だから、イラク戦争では大量破壊兵器は使用されなかったのか。」
フセインもバカじゃないから、もし、アメリカ軍に化学兵器を使用したら、報復が怖いので使用しなかったんだよ。」
「もしかして、アメリ海兵隊が日本からグアムに移転するって話しは、アメリカはやる気がありません。日本の核武装を認めますから、後はご自由にどうぞってこと?」
「いや、その逆だろう。北朝鮮に核攻撃をする開戦準備のために、グアムに移転するのだと思うよ。ていうか、何のために日本駐留の海兵隊を撤退させるかってことだな。」

「ということは、韓国を見捨てるってことか!」

在韓米軍(ざいかんべいぐん、주한미군、駐韓美軍)は、韓国に駐在しているアメリカ軍の陸海空軍部隊の総称である。朝鮮戦争の際に国連軍主力部隊として派遣され、戦後に引き続き駐在している。ニクソン、カーター時代から削減が始まり、90年代より世界的な米軍再編により、段階的に削減されている。
G・W・ブッシュ政権は在韓米軍の一部をイラクに移動させており、またラムズフェルド国防長官は2003年にソウル以北の米軍を移転させる計画を発表し、大幅な改編が進行中だが、現有兵力は約35,000人。

「おそらく、そうだろう。在韓米軍を撤退させるには、グアムに撤退させるよりも、日本に撤退できるようにした方が費用の面でいいんだよ。日本は気前がいいからな。」
「なるほど、韓国に親北反米の政権が出来たし、統一朝鮮が反米的な政権になるなら、アメリカにとって韓国を防衛する意味が無くなったということか。」
「そもそも、韓国軍が朝鮮人民軍とやる気が無いのに、米軍だけで戦争しても仕方が無いからな〜。それから、開戦して朝鮮人民軍がソウルに入り、ソウル市民を人質に取るような形で、核兵器をソウルに置いた場合にどうするという問題がある。」
「ということは、アメリカは北朝鮮攻撃に地上戦は不用と考えている。空爆だけで片をつけるということか。」
「その場合、撃ちもらしがあると北朝鮮核兵器を使われてしまうので、核攻撃しか選択肢が無くなるんだな。」
「核攻撃があるとするといつ頃になるだろうか?」
「前述のように、ソウル市民を人質に取られる懸念があるので、少なくとも、朝鮮統一前にしなければならないし、いつ、朝鮮人民軍がソウルに侵入するかわからないので、そんなに先の話ではないと思われる。」