ホテル・ルワンダ 支配民族の悩み

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「なあ、レオンってどうしてあんなにカッコいいんだ?」
ロリコンだからでしょ。」「違うだろ!」「知ってますよ。アレは映画ヲタクを取り込む餌でした。ちょい悪オヤジで、本当はそんなにカッコよくないからですよ。」「じゃないと、観客もカッコよくなれないからな。」「007のジェームス・ボンドには絶対なれないわけだからね。」「それじゃー、映画会社も商売になりにくい。」

カサブランカボギーみたいだよな〜。」「まあ、偶然でしょうけど、レオンのジャン・レノはフランス人俳優でカサブランカ出身です。しかも、親日なんですよ。映画『WASABI』の娘役に広末涼子を起用して一緒に出演しました。宮崎駿のアニメーション映画『紅の豚』のフランス語版で主人公の声優を担当もしています。」「つ〜、ことはやっぱりロリコンなのか?」「だから、違うって。その方がコアな映画ファンに受けるからです。」

「ん〜、でも、ジャン・レノって名前はフランス人ぽいけど、ぜんぜんフランス人っぽくないだろ。イタリア系のレオンって役はハマッてたよな〜。」「そりゃ、そうでしょうね。両親はスペインのアンダルシア出身なんですから。」「つーことは、何人なんだよ。」「日本人ということにしておきましょう。」「それはいくらなんでも強引だろ!」
「でも、結構、日本人ぽいでしょ。」「そうなんだよな〜。無口で孤独な殺し屋で、実はあんまりカッコよくない。白人のフリをしているが、ちょっと黒くて髪の毛も瞳も黒で白人ぽくない。で、ロリコン疑惑があってアニメ声優としての経験もあって、末広とも競演しているんだよ。」「この人は何人でしょう?ってクイズをやったら?」「まあ、誰でも日本人と答えるだろうけど、それでは韓国人になっちゃうからだめだろ。」「別にいいじゃん。それで。」

ジャン・レノピンクパンサーの最新作にクルーゾー警部のパートナーとして出演してるんですよ。」「で、もともと、クルーゾー警部に空手を教える日本人ってことで、ブルースリーが出演してた。ブルースリー香港人だけど、役回りはあくまで日本人だったんですよ。」「ピンクパンサーアニメ作品でもあるしな。」


「というわけで、ジャン・レノクルーゾー警部を殴っちゃいましたから、ジャン・レノ日本人です。」「だから、それでは韓国人だろ!」「あくまでも冗談として言ってるだけですよ。」「韓国人は本気でそう思ってるからな。」


「てか、本当はそんなことはどうでも良くて。」 「じゃ、今までのは何だよ!」


「ハリウッド映画では、アメリカとはぜんぜん関係ないことが、それがどうしてアメリカではカッコよくなっちゃっかってことです。」「アメリカ人だけがカッコいい映画作ったら、ハリウッド映画が流行らなくなっちゃうよ。」「だから、アメリカ人的じゃないジャン・レノがカッコいいことにするってのは非常にハリウッドにとって都合が良いな。」「ハリウッドでカッコいいってことは、世界でカッコよくなっちゃうから、これは重要な問題ですよ。」

「そうなんだよな〜。誰でもカサブランカを見たら、フランスの自由のために戦うぞって思うよな。」「フランスとはぜんぜん関係ないのにね。」「アメリカ人だけが立ち上がってもしょうがないんだよ。」「フランス人もそれ以外の民族も立ち上がらないといけない。」「コテコテのアメリカ人がカッコよくてはいけないんだよ。」


「でも、フランスの自由のためにアメリカ人が戦うのはカッコいいことで、アメリカ人が世界で一番カッコいいはずだけど、そもそも、フランス人がフランスの自由のために立ち上がらなければ、アメリカはフランスを見捨てるハズだったんだろ?」「それって、すげーカッコ悪いね〜。」「だいたい、アメリカ人はフランスは女々しくてかっこ悪いのさ。あんなカッコ悪いフランスヒトラーにくれてやれっていってたわけだからね。」


東條が一発撃つまではね。カサブランカは1942年の作品で、第二次大戦に勝利するために、ヒトラーに屈服しちゃったビシー政府を悪玉にして、自由フランスを応援する必要があったという状況で撮影された。」「でも、フランスの自由のために立ち上がったフランス人ってごく一部しかいなかったんだろ?」「そんなことはアメリカ人なら誰でも知ってる事実で、フランス人自身が戦ってないのに、どうして俺たちアメリカ人がフランスを自由にするために戦うんだという意見が主流派だったんですよ。」「それじゃ〜、アメリカ人が負けちゃってカッコ悪くなっちゃうだろってことで、カサブランカを作った。」「だって、太平洋では英軍もとっくにやっつけられちゃって、アメリカもかなりヤバイ状況だったわけだからね。」


アメリカ人はフランス人よりもカッコいい。なぜなら、ヒトラーに負けちゃてカッコ悪くて困ってるフランスを助けるからだ。」「でも、現実のアメリカ人は昔カッコ良かったという思い出にすがっているだけの単なる酒好きで女好きでギャンブル好きな、ただのちょい悪オヤジなんだろ。」「それって、アメリカ人が普段、馬鹿にしてるフランス人じゃん。どこがアメリカ人と違うんだよ。


「で、ピンクパンサーは007のパロディもやっていて、それがヲタク的でもあるんだが、フランスをかなり馬鹿にしてるよな。」「クルーゾー警部ハンバーガーの発音ができないってギャグはかなりシツコいのだけど、そんなコテコテのフランス人はいないだろと思うんだけど、これが笑える。」「つーとあれか、心の底ではアメリカ人を馬鹿にしているので、どうしても英語をしゃべりたくないフランス人が、実はハンバーガー(アメリカ)大好きだっていうかなり屈折している感情を見事に表現しているっってわけだ。」


クルーゾー警部はものすごく感激してハンバーガーを食べるんですよ、アメリカのニューヨークで。」「もう、これは何の説明もいらない。」「ハンバーガーをカッコよく食べるフランス人だけ見せればよい。」「このハンバーガーを食べるジャン・レノってスゲー決まってたよ。」「主役であるクルーゾー警部を完全に食ってたな。」「はるばる来たぜアメリカへ〜。」「これぞ!アメリカだ!ってわけだ。本当はフランス料理の方が美味いぞって思いながらね。」


「もちろん、そんなことは誰でも知ってるからこそ、シツコくてそれはもういいよって思うんだけど。」「でも、やっぱりアメリカにあこがれながら、アメリカ人を馬鹿にしている世界最高のフランス人という馬鹿って、お前は韓国人みたいだといいたいのか?」「そうはいってませんよ。でもね、このフランス人を笑い飛ばすことには、フランス人はぜんぜん差別だとは思ってないんですよ。」


「でも、それは事実の問題として、フランスにはアメリカより優れた文化があるからだろ?」「フランス人は世界最高だから、フランス人を馬鹿にしてもいいんですよ。」「だいたい、これが差別だといったら、フランス人がアメリカ人より下だということを認めたことになるよな。」「本物の馬鹿を馬鹿にしちゃいけないんだから。」「馬鹿以外にしか馬鹿っていっちゃいけないんだよ。」「同じ理屈で、アメリカ人以外はアメリカを馬鹿にできるんだし。」「それも結構、馬鹿馬鹿しい話だよな。」


「世界最高のフランスは現実的にはフランス人がそう思ってるだけで、アメリカにぜんぜん抜かれちゃってるんですから。」「それを認めちゃったらフランスの誇りはどうなるんだよ。」「でも、ハンバーガーよりかフランス料理の方が美味いことは、世界中の誰もが認めていることだろ?」「そのアメリカ人だってフランス料理食べたいし、だからこそ、フランスは偉大なんですよ。」


「で、そのフランス人の馬鹿はなんでわざわざアメリカにいってまでハンバーガなんだと。」「マクドナルドならフランスにもあるだろうと。」「でも、やっぱりフランス人はアメリカに行ったらハンバーガー食べるんだよ、絶対に。 」「だって、ハンバーガー以外にアメリカ的な食文化ってのはないわけだからね。」「だからこそ、フランス人はアメリカ人を馬鹿にしているんですよ。」「じゃ、フランス料理食べればいいじゃんアメリカにだってフランス料理店はあるだろう。」


「でも、アメリカに来てハンバーガー食べないと、アメリカくんだりまで来た意味がないでしょ。」「料理にこだわってるフランス人がアメリカに着てアメリカの料理食べかかったら、フランス人じゃなくなくなっちゃうよな。」「ハンバーガー以外にアメリカ料理ってあるのか?」「ないね〜。」
「てか、ハンバーガー食べてないなら、まだ、アメリカに着いてないだろ。」「アメリカに行ってハンバーガー食べなかったら、単なる馬鹿ですよ。」「そりゃ、アメリカ行ってハンバーガー食べてないとバレちゃったら、一生馬鹿にされるだろ。」


「でも、ハンバーガーは不味いんだろ、フランス料理より。」「実際、不味いんですよ。」「じゃ、フランスではハンバーガー食わないのかよ!」「フランスのマクドナルドで食べてるんですよ。」「じゃあ、フランスのマクドナルドはアメリカのマクドナルドよりも美味いのかよ。」「同じですよ。」「じゃあ、どうしてフランスのマクドナルドは潰れないんだよ。」「ハンバーガー食べてるんですよ。すげ〜、不味いといいながらね。


「だったら、アメリカ行くなよ!」「それじゃ、困るんだよ。フランス人だってアメリカ行きたいだろ。」「じゃ、フランス人は何のためにアメリカに行くんだよ! アメリカ人は馬鹿でフランス人は世界最高だって確認するためだけにわざわざアメリカくんだりまで行くのか?」「それはいくらなんでも馬鹿だよね〜。


「だいたい、アメリカ人も本当はフランスの方がいいんだよってことは認めているんだよ。ハンバーガーには必ずフレンチフライが付いてないといけないことになってるわけだし。」「つまり、アメリカ人とフランス人の馬鹿合戦は引き分け!なんだよ。


「なあ、フランス人は馬鹿にしてもいいけど、韓国人を馬鹿にしてはいけないって、本当はすごく韓国人を差別してるんじゃないか?」「でも、それが嫌・嫌韓なんですよ。」