ホテル・ルワンダ 抹殺しても良い民族
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大戦中に抹殺しても良い民族としてアメリカでアンケートを取ったら、間違いなく、その一位は日本人です。現実はすでに変ってしまっているのに、空気読めない人たちが隣にいるのですが、それは、まあ、いいでしょう。
いまでは誰も信じないかも知れませんが、そもそも、アメリカ人ははるかにドイツ人よりも日本人を憎んでいたのです、あの日までは。
なぜかというと、ドイツ野郎とアメリカ人はお友達だったのです。アメリカ人は元々、ドイツと戦争する気なんかなかったのです。というよりも、戦争はとっくに終わってたのです、東條が一発を撃たなければ。
チャップリンの映画「独裁者」が名作との評価を得たのは戦後のことで、公開当時はものすごく不評だったのです。もちろん、チャップリンはユダ公だったからです。なにしろ、アメリカは60年代くらいまで昔の南アみたいな国だったので、ヒトラーは確かに悪い奴かもしれないけど、それほど悪い奴だとは思ってなかったのです。
んで、さすがにチャップリンはユダ公なんてことはおおっぴらに言えないので、チャップリンは共産主義者!って非難したのです。なんでかっていうと、ナチス・ドイツを攻撃するとソ連を利することになるからです。もちろん、言い訳ですけどね。でも、アメリカは資本主義国で当然、共産主義国のソ連は敵ですから、「おい、ヒトラー。ソ連殺っちゃっえ。おげー!」てな雰囲気だったことも、また事実なのです。
んで、この雰囲気は戦後しばらく続き、チャップリンは赤狩りで追放されちゃったんですな、アメリカを。いまだったら、アメリカはどうしてそんな馬鹿なことをしたのだろう、とても理解できないよな〜、と誰でも思うだろうけど、ヒトラーはそれほど悪くない。悪いのはソ連で最悪なのが日本人というのが当時のアメリカの常識だったのです。
だいたい、フランスがヒトラーに屈服してイギリスはドイツ野郎の攻撃を受けているが、そもそも、ドイツは陸軍国で大した海軍を持っていなかったので、イギリスが征服されることはない、というのが当時の軍事的常識だったのです。つまり、実質的には戦争はすでに終わってしまっていてやる気がないというのが当時のアメリカの状況だったのです。
だからこそ、映画「カサブランカ」を作ったのです。
ところが、今では第二次大戦の善玉がアメリカでドイツ野郎が悪玉。ソ連は第二次大戦に限って善玉。日本人は一応、悪いことになってるけど、それほど悪くないことになってしまった。それが、いまのアメリカの現状なんです。それに気付いてない人たちが隣にいますけどね。
その、証拠に日本軍を悪玉にした映画はコケるという常識が出来てしまいました。
なにしろ、チームアメリカにコケにされるくらい、映画「パールハーバー」は駄作で大コケになってしまったのです。逆に、映画「トラ・トラ・トラ!」は面白かったのです。
本当は、映画映画「トラ・トラ・トラ!」が面白いなんて話は許せなくて、映画「パールハーバー」を作ったはずなのに、これがぜんぜん受けなかったのです。
なぜ、そんな状況になっちゃったのでしょうか?
アメリカ軍がドイツを占領したら、そこにはアウシュビッツがあって、日本を占領したら、ヒロシマがあったからです。
アメリカ人は、「おい、確かにユダ公は悪い奴かも知れなかったけど、いくらなんでもこれは殺しすぎだろう!」と思ってしまったのですが、「でも、ぶっちゃけ、俺たちもドイツ野郎と同じじゃね?」「いや、マジ、俺もおんなじことを考えてた。」てな感じになったのです。