ホテル・ルワンダ んで、ショーコーをどうする?

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「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

ショーコーである。無差別大量虐殺をやった極悪人である。

つい、十年前くらいの話です。ショーコーをまだ殺していません。殺すかどうかも決めてません。ていうか、殺さないことにしたのです。

殺したいんだけど、法だから殺さないのではありません。私たちはオウムの青山総本部を取り囲みました。もちろん、オウム幹部に会えるかも知れないと思ったからです。村井幹部を殺しちゃったじゃんというかもしれないけど、彼は在日韓国人青年です。こいつがウソツキなのは明らかです。どうみても口封じなのです。

でも、どうして?そんなことを何になる?そうして刑務所に入るほどの秘密ってなに?

口封じなら誰かが指令したんだよな?誰が指令したんだよ?ということはつまり、アレか?
アレってことはアレがアレなんだろ?つまり、アレなんだよ。でも、やばいじゃん。ソレを言っちゃ。でも、どう考えてもアレだろ?あれだよな〜。やっぱり、アレなのか?

オウムがサリンを製造したのは小さな実験室でサリン工場が完成する前に、あの事件が発生しました。もしかしたら、いきなりアレがあったかもしれないのです。じゃ、アレをしなくちゃいけないのか?でも、ソレを言っちゃーおしまいでしょ?

まじめに捜査しちゃったら、アレがソレだって言わなくちゃならないじゃん。裁判記録にも残るんだよ。マスコミはどうするんだよ。ソウなっちゃったら、俺たちの戦後っていったいなんだったんだよ!


言うなよ。言っちゃだめだって、アレを!

それで僕たちは信じることにしちゃったんですよ。真実のウソを。
だって、そんな真実なんていやじゃん。もう、やめて〜。


それどころか、オウム幹部をアイドル化しちゃった人たちに朝鮮人虐殺を思い出させることにどんな意味があるんでしょうか?

どっからどうみても、「ソレは違うだろ。」と突っ込みたくなります。


われわれは、どんな極悪人でもなるべく殺さない努力をしています。

ショーコーがアレだってことは誰でも知っている。でも、アレなら当然、無罪である。アレなのに死刑では人道上問題である。虐殺である。

しかし、いまさらショーコーを無罪とはいえないのである。なにしろ、弁護士だって本音では有罪なのである。

でも、アレなら無罪なのである。だから、アレのフリをしていることにした。でも、それはそれは相当無理がある話であることは誰にでもわかる。自分のことを仏陀の生まれ変わりであるとして、サリンを撒くなんてのはアレ以外のなんなのだろう。 

だいたい、ショーコーは現状でもウンコもオシッコも垂れ流しである。たまに、あーとかうーとかうなるだけなのである。どっから見ても立派なアレである。

仮に、有罪であったとしても、刑のシッコーを停止しなければならないのである。あくまでも、罪を償ってもらうことに意味あるのである。それが、法のウンヨーである。シッコーすることに意味があるわけではない。

そこで、ソロモンの知恵である。有罪でも無罪にもしないことにした。

弁護士は控訴の手続きをするときに、被告はアレなので控訴審を受ける能力がないというという主張をした。そこで、ショーコーの控訴審能力を鑑定したのである。

もちろん、アレと決まれば、控訴審をせずに病院に入ってもらうのである。意外とこのアイディアはよかった。なぜなら、病院の「刑期」は医者の判断なので、「事実上の無期懲役」なのである。弁護士としては口が裂けてもいえないことなのだが、たまたま、「医療過誤で死んじゃう」こともある。


裁判所はなるべく面倒な方がありがたいので、これに乗ったのである。判決文を書きたくないからだ。


裁判官は控訴の趣旨も読んでいない段階で予断を持つことはない。しかし、これはあくまでも建前の話である。しかし、控訴審をやる前から判決は決まっている。だいたい、裁判官も馬鹿ではないのである。


もちろん、判決はアレなので無罪である。


ところが、鑑定でまたもや「アレのフリをしているだけ」という結果が出てしまった。鑑定人も一応、医者なので、こんなアレを医療の分野で責任を取るのがイヤなのである。もし、アレが医者に感染しちゃったら、どうすれば良いのだろう。

てか、そういう医者いたじゃん。サリンまいたじゃん!


そもそも、ショーコーが医者を獲得した理由がソレである。

一応、アレはウイルスではないので、感染はしないことになっている。でも、現実の問題として、伝染するのである。というよりも、鑑定人に伝染してしまったに違いない、だから、「マトモでした!」


こんなでたらめな裁判があるかということで、弁護士は事実上、裁判ボイコットしている。


なんで、そんなことをするのかというと、もう、控訴審をやる意味がなくなってしまったのである。つまり、「もう有罪で仕方がない。」が、弁護士の本音なのである。

だいたい、ショーコーを無罪にした弁護士とか言われたら最悪なのである。裁判官と違って弁護士は公務員ではない。なにしろ、裁判官でさえ、オウムのテロの犠牲になったかもしれないのである。で、村井幹部は刺殺されちゃったじゃん。

だいたい、ショーコーが突然、正気に戻って真実を語ったらど〜すんだよ。 

だから、誰もこんな面倒なショーコーの弁護人をやりたがらなかったのである。国はそれでは法治国家の面目が丸つぶれになってしまうから、頭を下げまくって国選弁護人になってもらったのである。

しかし、どっからどう見ても悪いやつなのである。無罪とは言えないのである。確かに、無罪と言うのが弁護士の仕事なのだが、弁護士だからといってウソを付くわけにはいかないのである。

だから、ショーコーはアレであることを認めて欲しいのである。ソレ以外に弁護士が言うことはないのである。しかし、アレであることを決めるのは医学の責任であって、法律の責任ではないのである。

だから、アレではないと決まった以上、弁護士のやるべきことがなくなってしまったのである。もう、こんな仕事はできない。でも、国選弁護人は制度上辞任はできないのである。だから、ボイコットなのである。

もちろん、こんな重要事件で弁護士抜きで裁判はできないのが法律なのである。

で、困ったのが高等裁判所である。どっから見ても無罪なのである、アレならば。無罪なのに有罪にするわけにはいかないのである。でも、このままでは控訴審をできずに、原審の判断で有罪つまり死刑なのである。

もっと困るのは地方裁判所である。ショーコーが有罪で死刑なら、国がショーコーをマトモと認めたことになる。もちろん、地裁は高裁でちゃんと判断するだろうと思ったから、有罪つまり死刑判決にしたのである。
そういう規定はないのだが、殺人事件の場合は有罪判決をもらっても控訴審で無罪を主張するのが普通なので、疑わしい場合はとりあえず有罪判決なのである。ソレで被告が納得して控訴しないのなら、本当に有罪なのでそれで良いのである。

建前では、疑わしきは被告人の利益なのだが、控訴もできるので、疑わしい場合は検察のメンツをたてるのが地裁の実態である。

ところが、ショーコーはそもそも、有罪とか無罪とか主張できる精神状態ではないのである。だから、弁護士はアレだと主張したのである。

そもそも、有罪で死刑になるかもしれない場合に、無罪とウソを付いても良いのは被告の特権である。本当は裁判所でウソを付いてはいけないのだが、裁判所もそこまで頭はカタクないのである。

弁護士の仕事は被告の代弁をすることであって、ウソを付くことではない。弁護人がウソを付いても良いなら、検察官もウソツキになってしまう。結果的に被告の不利益につながるから、弁護士はウソを付いてはならないのである。

実態はウソツキばっかりなのだが、裁判所ではウソを付いてはいけないのが建前である。

法律の素人の被告ならともかく、いやしくも法律家たる弁護士は有罪なのに無罪とウソを付けないのである。

だから、原則論として、弁護士というのは、被告のウソを信じるか、信じることができなければ辞任するか選ぶのである。ところが、国選弁護人は辞任できないのである。それなら、ボイコットするしかない。

でも、ショーコーがマトモという鑑定結果が出てしまった以上、結論が同じであるとはいえ、控訴の手続きの段階でモメて控訴自体が成立せず、地裁の判断だけで死刑が確定しても良いのだろうか?

理屈上はソレでもいいのかも知れないが、いくらなんでも、それは無茶苦茶である。それで、高裁は困ってしまった。

本来、高裁がそんな態度を取るのはおかしいのだが、弁護士の控訴手続きを待ってるのが現状である。


では、ショーコーに判決を出したがらない裁判所、無罪というフリだけしている弁護士、マトモだと言い張っている鑑定人、村井幹部を刺殺した在日韓国人青年。この中でいちばんマトモなのは誰でしょう?

みなさんも良く考えてください。