ホテル・ルワンダ←結局、やっぱり役に立たなかった

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この話題については、ネット用語的には「祭りに乗り遅れた」ような感じがある。なんだか、さんざん撃ち合いをして、焼け野原のとこに出て行くというのは何とも間抜けな話だ。僕が広島のことを持ち出して、みんななぎ倒されてしまったのではない。ようするに、みんな飽きてしまったわけだ。

「コーラとポテトチップスを用意して、テレビの続きを見よう。」


僕たちは べ平連の夢をもう一度、というロマン主義的なものを理解できる。党派的な枠組みを破壊すると宣伝した上で、結局、党派的に終わったというあれだ。党派的ではありませんとかいいながら、どっからどうみても、党派的な行動を取るのは、詐欺以外の何者でもない。

そう、僕たちは人民を騙した。なんとなく、人民という言葉が左翼イデオロギーと関係あるような雰囲気を消し去るために、市民という便利な言葉も作った。

それにしても、なんでまた、僕たちはすでに誰にでもモロにバレてしまって役に立たなくなった詐欺の手口をもう一度使おうとするのだろう。僕たちは左翼イデオロギーが実際には人民には嫌われていることを承知している。実際には同じ意味なのに、共産主義とかマルクスレーニン主義とかではなくて、科学的社会主義と言い換えたりした。

べ平連の夢をもう一度、みんなから嫌われているカッコ悪いサヨクを、サヨクじゃありませんと騙して押し付けるのではだめだ。そうじゃない。 サヨクはカッコいいんだ。愛されるサヨクに生まれ変わり、サヨクがカッコよくてウヨクがダセーってことにならなければ、人民は共に決起することなんてない。それを、いつになったら理解できるのだろうか?

いっておくが、人民というのは、常に正しいのだよ。 ていうか、正しくないかもしれないのだが、そう仮定するからこそ、民主主義というのは成立している。僕たちは、人民の中に入り、人民の叫びを聞かなくてはならない。その逆ではないのだ。僕たちは、人民に説教するほど、エライわけでもなければ、賢いわけでもないんだよ。


「僕は韓国系の二世で、親父から関東大震災の時に朝鮮人虐殺があったと聞いた。だから、ルワンダ虐殺が他人事には思えなかった。」ということなら、そんなに不愉快になったりしない。そりゃ、そうでしょうね。あなたが韓国系移民二世だったら。

でもね。僕はアフリカにカラシニコフがばら撒かれることを容認しましたよ。。
そして、どうなるか知っていたのに、(ていうか、だからこそ、だけど)西側の軍隊がアフリカから撤退することも容認しました。そりゃね、黒いのと黒いので殺し合いをしたかもしれませんよ。でも、そんなことよりよりもね、それはたかだが十数年前のことだし、いまさら、それが間違ってたかどうか議論する価値あるんですか?

そんなことよりも、日本人は80年前の関東大震災朝鮮人虐殺を思い出すことが、より、重要でしょ?あ、念のためにいっておきますけど、僕は日本人です。

いや、これは冗談なので真に受けて欲しくないんだけど、もし、そんな奴がいたら抹殺したいよね〜、日本人なら!面倒くさいからしないけどね。

ちょっと前、「アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯!」「第二、第三のベトナムを!」と叫んだ人たちがいた。

確かに、それは正義に思えた。植民地主義はひどいものだった。アフリカの白人を追い出して、アフリカに黒人のための国家を建設しよう!

しかし、結果は無残なものだった。自由と民主主義というご立派なものもをたらすつもりだった。選挙を実施したのだが、人民は白いのを選べなかった。黒ならいくらでも選べます。

選挙はその一度の最初が最後で、白い帝国主義者よりも、もっと残忍で最悪な連中がアフリカを支配した。確かに、白いのは黒いのを人間扱いしなかった。単なる言葉を話す家畜として扱った。でも、たまにはペットとして可愛がりもした。しかし、白い連中はいずれにしても、少なくても黒いのを自分の財産だと思っていたので、その後の連中のように、むやみやたらと殺したりはしなかった。だって、意味もなく殺したら儲からないじゃん!

そう、そいつらは白いのよりも多く黒いのを殺したし、殺した方も殺された方も同じ黒でたいした違いもなかった。

なんか、これ、どっかで似たような話を聞かなかったか?

誰も本当のことを言いたがらないが、本当は白い支配者は、黒い支配者より多少はマシな連中だった。本当は、アフリカに白いのが戻ったほうがいいとみんな思い始めている。こんなひどいことが起こるくらいなら。

マンデラ自分の貴重な人生の大半を監獄で白いのに奪われたが、他のアフリカ諸国を監獄から見ていたので、圧倒的多数派の黒人政権をあえてつくらず、白人と協力して新国家を建設する道を選んだ。白いのを追い出したら、問題が発生することを知っていたからだ。

は〜、「異者の排除」が虐殺の原因だって? まだ、そんなことを言ってるんですか?


いや、無茶苦茶ぶっちゃけていうと、本当は僕たちは何かを観戦するつもりで、テレビをみながら、ポテトチップスをかじりながら、コーラを飲むのが好きだ。エアコンの効いた部屋で。

アフリカの紛争地帯とか、そういう面倒なことにはあまりかかわりたくない。
そうでしょ?あなたも?


だったら、黙ってろよ!


なんてったって、こういうひどい黒人差別があるんですよ〜、っていえば、「もしかしたら、日本にも似たような話はあったよな?」って僕たちは思うかも知れないよね。党派的利益のために、アフリカに関心のあるフリしてるんですか?党派的利益のために、黒人をダシに使ってるんですか?

結局、それは隣人愛のためなんかじゃなくて、自己愛のためなんでしょ?

ルカによる福音 10章5〜37
しかし、彼は自分を正当化しようとして、

「では、わたしの隣人とはだれですか」と言った。

エスはお答えになった。
「ある人がエルサレムからエリコへ下って行く途中、追いはぎに襲われた。
追いはぎはその人の服をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。

ある祭司がたまたまその道を下って来たが、
その人を見ると、道の向こう側を通って行った。
同じように、レビ人もその場所にやって来たが、
その人を見ると、道の向こう側を通って行った。

ところが、旅をしていたあるサマリア人は、
そばに来ると、その人を見て憐れに思い、
近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、
自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。

そして、翌日になると、デナリオン銀貨二枚を取り出し、
宿屋の主人に渡して言った。
『この人を介抱してください。費用がもっとかかったら、帰りがけに払います。』

さて、あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」

律法の専門家は言った。「その人を助けた人です。」
そこで、イエスは言われた。「行って、あなたも同じようにしなさい。」

だから、あえて言う。そんな話は何の関係もない。