『ホテル・ルワンダ』はまるで役に立ってない!

ボクは映画ファンで町山氏のブログ(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/)の映画情報も、モチロン参考にさせていただいている。ちなみに、ボクの政治的立場はリベラルレフトでマイケル・ムーアの映画情報を載せているのは、元々、町山氏の影響なのだ。非常に人気のブログなので過去にはコメントをさせてもらったこともあるが、あまりにもコメント数が多くなりすぎたのか、現在ではコメント欄がなくなってしまっていて、トラックバックも出来ないのは、寂しい限りだ。

ところで、『ホテル・ルワンダ』はアフリカでの虐殺で市民を保護したホテルマンの話しであるらしいが、僕は残念ながら見ていない。こんど是非見て見たいと思う。そのため、映画自体のコメントは避けたい。

ホテル・ルワンダ』はまるで役に立ってない!というのは、その映画解説のパンフレットで町山氏が関東大震災での朝鮮人虐殺に言及したことに対して、某ブログで「朝鮮系の血を引いているアナタは一体、なんなのさ?」的な反応に対する町田氏のコメントである。

確かに、被害者の観点でしか見れない側には、まるで役にたたない教訓である。誰でも加害者の立場になりうるし、その時にどのような態度を取ることができるのかが、問われているのだ。

町山氏が朝鮮系の血を引いているならば、朝鮮人による虐殺に言及しなければいけないし、関東大震災で虐殺する側を止めようとした側がどのような人たちだったかを言及しないと、教訓としても役にたたない。

これは、ホテル・ルワンダのホテルマンが虐殺をしている側に属する人で、虐殺されている側の人を守ったことに意味があるからだ。もし、虐殺されている側の人が、虐殺されている人を守ったとしても、それは当たり前のことで教訓になりようがない。

確かに、町山氏の言うように、関東大震災における朝鮮人虐殺というのは実際に起こったことで、これを疑問視するかのような某ブログの人は単なる不勉強である。と同時に、ベトナムにおける韓国軍のベトナム人民虐殺に思い至らなかった町山氏も、また、不勉強なのである。

朝鮮における万宝山事件、そして、現在においても外国人に対して敵意をむき出しにする南北朝鮮について、たまたま、町山氏は知らなかっただけなのであろう。もし、知っていながら意識的に無視していたのであれば、虐殺した側と同罪である。
ホテル・ルワンダに対して日本の朝鮮人虐殺に言及するならば、彼と同じように職務上の理由で朝鮮人を保護した日本官憲をたたえなければ意味がない。官憲が朝鮮人を保護したのは、それが職務だからであって、保護の対象が当時、日本国民だった朝鮮人だからではない。。アフリカ人であろうがアラブ人であろうが、白人であろうが、彼らは同様に保護したであろう。

ちなみに、韓国軍の憲兵ベトナム人民虐殺に対して何の保護も与えてないばかりか、政府レベルで公式に謝罪すること自体を拒否しているのである。