ユダヤ人を二万人助けた人

「日本の民主党の党首に小沢一郎が就任して靖国問題で踏み込んだ発言をしたね。彼はやる気なんだろうか。」
「これまで、アメリカ・リベラル派という名称を使って民主党と書かなかった理由なんだが、日本の民主党と誤解される恐れがあるのと、アメリカにも保守なんだけどなぜか民主党とか、リベラルなんだけど共和党という人がいるので、あえて支持政党では区別しないことにしたんだ。
小沢一郎と言う人は、基本的にアメリカの保守の代理人なので要注意だね。」
「小沢がアメリカの保守の代理人であるという証拠はあるのか。」
「実は、小沢一郎アメリカの上院議員のロックフェラー四世と仲が良いという事実がある。
小沢の著書『日本改造計画』の英語版にロックフェラー四世が書いた序文が載せられているんだ。ロックフェラー四世は民主党員なんだが、ロックフェラー財団アメリカの独占石油資本だったスタンダード石油を持っていた。したがって、基本的には産油国と利害が一致している産業資本の代表であるといえるだろう。
ちなみに、スタンダード石油に対抗してユダヤ人が作ったのがシェル石油で日本に由来がある。」
ロイヤルダッチシェルはイギリスとオランダ資本じゃないのか?」
「結局、ユダヤ人はキリスト教徒と対立していて、キリスト教徒が主流の石油業界では限界があるため、比較的ユダヤ人の影響力が強いイギリスとオランダに売却したんだな。」
「で、シェル石油の由来が日本とはどういうことなんだ?」
「実は、貿易商はリベラル派であるということはすでに説明しているんだけど、元々、貿易商にユダヤ人が多かったのだが、植民地主義時代にはキリスト教国が世界を支配していたわけで、ユダヤ人が迫害をのがれてたどり着いたのが日本だったという事実がある。
元々、シェル石油の創業者であったサミュエルというユダヤ人は日本で貝殻を拾ってこれを加工してヨーロッパに輸出したり、日本が必要としたヨーロッパの物産を日本に紹介して財を成した人なんだ。
そこで、サミュエル氏がイギリスとオランダにシェル石油を売却するときに、日本で拾った貝殻のマークを付ける様に要求したというわけだ。彼なりのささやかな抵抗というわけだな。」

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060312
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060304
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060225


「人殺しのことばかり書いていたのでは面白くないので、シンドラーの上を行く人を紹介しよう。シンドラーは単に金儲けのためにユダヤ人を雇ったのだが、結果的にユダヤ人を助けることになり、映画まで出来たのだが、実は、シンドラーよりも多くのユダヤ人を助けた人がいるんだよ。」
シンドラーは1,100人で杉原千畝は数千人だって話しなら知ってるけど?」

樋口 季一郎(ひぐち きいちろう, 1888年 - 1970年)は、兵庫県淡路島生まれの日本陸軍の軍人。
18歳で岐阜県大垣市歩行町の樋口家の養子になった。 ハルピン特務機関長時代の1938年に、ナチス・ドイツの迫害下にあった2万人のユダヤ人を救った(オトポール事件)功績で、イスラエル建国功労者として「黄金の碑」に名前が載せられた。

「日本の軍人でユダヤ人を助けた人がいたのか。」
「樋口将軍は戦後、戦犯として引き渡すようにソ連から要求されたのだが、アメリカのユダヤ人団体の猛反対で実現しなかった。
それから、実は、影の功労者は樋口の上司で、当時、満州にいた関東軍参謀長の東條英機(後の首相)だったんだよ。ナチス・ドイツからの抗議に対して、樋口の言い分を聞いて、この件を不問とするように動いたんだ。
東條が功労者として表彰されなかったのは、東條が戦犯だったからではなく、ただ単に、直接的にユダヤ人と交流しなかったために、ユダヤ側に知られていなかっただけらしい。
当時、すでに日本はナチス・ドイツと友好関係にあったため、樋口将軍の上司であった東條が認めなければ、ユダヤ人を救出できなかったんだ。」
イスラエル側と違って、日本では軍人だからという理由で顕彰されていないわけか。」
「ていうか、戦後、陸軍自体が無くなってしまったのでは仕方が無いことかも知れないね。もちろん、ポールさんの行為も尊いものではあるが、独断でナチス・ドイツの圧力を跳ね返してユダヤ人を救った樋口と東條もたたえられるべきじゃないだろうか?」
「まあ、三国同盟は日本外務省の管轄で、満州国は一応、独立国という建前だからできたことなのかも知れないな。」