バンコクで徹夜の反タクシン集会

5日にバンコクに到着。空港でエアポートリムジンに乗ったら、ちょっとくたびれたボルボだったよ。前回はトヨタのカムリだったけど、乗り心地や静粛性はカムリの方が上だね。

とりあえず、疲れを癒すため、マッサージ(真面目な)をしてもらって、商売上手なマネージャーのすすめで、ちょっと散髪もしてもらった。まあ、あんまり短くなってないんだけど、散髪したなんてわからないくらいがちょうどいいんだよ。

ホテルのテレビで民主勢力の反タクシン集会の生中継を一晩中やっていたのだが、夜中の三時過ぎでも「タクシン出てけ〜。」の元気なシュプレヒコールで、「これはかなりマジなんだな〜。」と思った。タクシン辞めろ〜、じゃないんだよ。国から出てって欲しいくらいに嫌われてるってのは相当なもんだけど、外国企業に通信産業という国にとって重要な企業を売り飛ばしたのだから、失政とかそういうレベルじゃなくて、もろ、売国奴の扱いなんだな。

だから、これはもう合法非合法の議論じゃなくなっているんだよ。ビジネスマンだったら非合法なことをしなければそれでいいということになるのだろうが、政治家はビジネスマンではない。そのあたり、タクシンは完全に読み違えてしまったようだ。

一見、解散総選挙で国民に信を問うってのは、民主主義の原則のようにも見えるが、タイは比例代表制で、タクシンは名簿で第一位だから、選挙でタクシンを落とすことは事実上、不可能なのだ。

おそらく、政治状況に関しては十年くらい前の台湾での国民党と民進党の対決のように、相当の盛り上がりを見せることになるのだろう。

ところで、今回は初めてシンガポール航空に乗ったが、座席に関してはエコノミーなのに足載せもあるし、余裕で足も組めるほど余裕の空間で言うことなしだった。僕は結構、体が大きいから、窮屈なのは本当に疲れるんだけど、ユナイテッドのエコノミープラスよりも数段上だと思った。

機内食は和食のセレクトも可能で、食後はお昼寝したけど、結構、快適だったよ。よほどやんごとなき理由がない限り、今後もシンガポール航空利用したいね。

ただ、ひとつの難点は現在のタイムスケジュールでは朝が早すぎるので、寒い日に起きるのが嫌な人は、つらいだろうね。僕は普段は九時前に起きればいいやって生活だったから、素直に成田で前泊したけど、成田に前泊して七時起きでも早起きって感覚だ。