いまがデフレなんて信じる人いる?

谷垣財務相:為替が若干荒い動き、デフレ続いており日銀と協力必要
  2月24日(ブルームバーグ):谷垣禎一財務相は24日午前、閣議後会見で、日本銀行福井俊彦総裁が23日の参院財政金融委員会で量的緩和政策の解除に前向きな発言をしたことを受け、為替市場で円高が進行したことについて「若干荒い動きがあるので、よく注意してみなければならない」と述べた。

  谷垣財務相量的緩和の解除については、月例経済報告などで経済の改善が続いていることを指摘する一方で、「まだデフレが続いている」と言明。そのうえで「引き続き日銀と協力していく必要がある。日銀法第4条にあるように、(政府と日銀が)連携を取りながらやっていく」と語った。

相変わらず、産業界しか見てないようだけど、いまどき、ドル安になったくらいで経営が悪化するのは経営者が無能なわけで、そんな連中はさっさと市場から退場してもらいたいものだ。商品市場が高止まりしているときに円高が必ずしも悪いわけではない。

ユーロ圏の景気が悪くないのは、商品市場が高止まりすることによって、発展途上国の景気が良くなり、ヨーロッパの高級品需要が伸びたことにある。ユーロ高はそれほど欧州経済にとって悪影響を及ぼしているとは限らない。

むしろ、日本ではドル安をきっかけとして、海外に出稼ぎにいっていたお金が日本に戻ってくることによって国内需要が出てくる可能性がある。ユーロ高と比較すると円高傾向というのは、緩やかなものだから、少しくらい円が高くなったくらいで大騒ぎするのはおかしいのである。

でもまあ、半年後に小泉さんは辞めることになってるし、レイムダック化しそうなので、谷垣財務長官が言っても仕方ないと思うけどね。世界的に悪性インフレを阻止するため金利を上げてきているのに、日本だけがゼロ金利維持では話しにならないと思うのだが、そもそも、現状がデフレだって認識がどっからでてくるのでしょうか?

おそらく、首都圏などのちょ〜高級物件は別として不動産市場がぱっとしてないからでしょう。でも、労働人口も人口も所得も減ってるってのに、不動産価格が上昇するわけないんだけど、現状でも高すぎだっちゅ〜の!

景気が悪いって意味でのデフレ傾向ならその通りだ。なにしろ、小泉政権なのだからね。

景気がものすごく悪い→景気が悪いになれが、それは景気が改善しているように外見的には見える。しかしそれは、前回のテストで15点だったのが、たまたま30点になってよろこんでいるようなもので、どっちにしても落第である。

相変わらず空車のタクシーが多いし、夜間の駅前タクシー乗り場でも、この寒いのに客待ちしてる運転手さん、ドアを早めに開けてくれる。運賃の全部が運転手さんの収入になるわけがないのだが、売上が1時間で三千円くらいだったら寝てたた方がマシなんだろうけど、寝てても経費はかかる、だから割りに合わないと思っても客待ちするしかないのだ。


ちなみに、タイのタクシーが無茶な飛ばし方をするのは、タクシー運転手は会社から車を一日いくらで借りていて、ガソリンも自腹なのでとにかく寝ないで稼ぐしかないからだ。
タイの交通機関の冷房が効きすぎなのは、一説によると運転手の居眠り防止のためであるという。怖い話しであるが、そこまでやっても経費を引くと一日600バーツほどにしかならないという話しだ。つまり、タイのタクシー運転手は一日二十四時間死ぬ気で働いて日本円換算で二千円くらいにしかならないのである。タクシン首相が株で何千億円もぼろ儲けした上に税金を払っていないことが批判されるわけである。格差社会というのは、つまりはそういうことなのだ。

小泉政権で収入が上がった人が二割、横ばいが二割、下がった人が六割。これで景気が良くなるわけ無い。一部のバブル的な高級品消費が出てきているのは、それだけ労働者が犠牲になっているわけで、その元凶は小泉政権である。

グローバリズムで多少の格差が発生しているとはいえ、いくらなんでも無策過ぎるのではないだろうか?無策というよりも改悪である!

産業界の要請で日本人の所得を約半分にするなら、その分、需要も減るわけでそういう意味でのデフレ傾向が解消されるわけないんだけどね。そんなわけで、これからは不景気での物価高、悪性インフレを覚悟しなくちゃいけないようだね。