ロシアの政党

ソ連共産党一党独裁はダメだということで、複数政党制に移行するというときに、何をしたのかというと、共産党を分割することだった。これは別に新しいアイディアでもなんでもなく、東欧では形式的には複数政党制だったのである。
東欧は民主主義の経験があったため、共産党一党独裁はなじまないと考えられていたからだ。そこで、共産党の指導を優先させるという前提で、翼賛的複数政党制を認めたのである。

つまり、一応、西側の支援を受けなきゃいかんということで、複数政党にしなきゃいけないってことで、色んなことは言うんだけど、最終的には共産党を守るための組織だということだ。

そんなのはまだマシな方で、中には完全な詐欺政党もあった。西側に行って、「ロシアに民主政党ができました。」って言うだけで、お金が集まったからである。

顕著な例がロシア自由民主党を作ったジリノフスキーである。彼の立場は極右ということになっていたが、基本的な部分は共産党と大差なかった。もちろん、ジリノフスキー共産党出身である。

つまり、彼の役目は反共のフリをして西側の政党と良く似た党名を掲げて票を集めて、本物の反共政党に票がいかないようにすること、実際の院内活動は共産党を側面から支援すること、それから、頭がおかしなフリをすることによって、「こんな馬鹿よりも共産党の方がマシだ。」と思わせることだった。


えー、ようするに、ジリノフスキーは日本の民主党と同じだってことだね。(笑

アメリカの民主党のマネはするが、積極的に馬鹿なフリをして政権は自民党に取らせる。
今回の堀江メール騒動もその陰謀の一環ですね。そんなわけで、本当に改革を希望している人は、次回の選挙で連立与党と民主党以外の政党に投票しましょう。