小泉政権のうそつき

小泉政権は機会均等、実力主義の社会にすれば日本は成長していくという。これは全くの大嘘である。

なぜなら、小泉首相自体が世襲議員なのだ。ようするに、これは貴族と同じである。彼の祖父の小泉又二郎はあの最低な戦前の浜口内閣で逓信大臣であった。戦前の浜口内閣がどれくらい最低だったかは、皆さんで宿題してみてほしいのだが、その反省を生かしてということならわからないでもないが、その最低な浜口首相と同じことをしているのが、小泉首相である。

自民党議員の四割くらいは実質的な意味で世襲議員である。本当に改革したいのであれば、小泉政権大政奉還すべきなのだが、彼がやっていることは死に体の自民党を延命させているだけのことである。

官僚はある意味で身分が保障されているのであるが、それは身分制度ではない。小泉政権はこの身分保障身分制度を意図的に混同させている。官における労組の組織率が民間に比較して高いのは、優秀ではあるが、政治運動にかかわったために、民間でドロップアウトした人材が公務員になるケースが多いからだ。

小泉政権が解体しようとしている官僚制度は、ペーパーテストによる選抜で身分や出身は無関係である。親が公務員だからといって、その子供も公務員になれるわけではない。そもそも、世襲によって政治家になった人が、公務員が特権階級だとして非難することは、非常におかしなことである。

ブッシュ大統領が、「どうして軍には少数民族が多いのだ?」という質問に答えて、「軍には差別がないからです。」と言ったわけだが、もちろん、質問した方は金持ちの白人がもっと金持ちになるために、黒人兵士がイラクで戦っている現状は、純然たる差別が存在しているということを前提としていっているわけである。

金持ちは貧乏人をお互いに競争させ、殺し合わせて儲けているわけだが、これが資本主義の本質であり、日本をこんなアメリカと同じような国にしようとしている連中こそが売国奴であり、これに反対する者こそが真の愛国者である。

いま、僕たちがすべきことは、こうした資本主義者のウソを見抜き、貧乏人はお互いに連帯して争わず、共に戦って資本主義者を打倒することなのだ。

資本主義とは、金持ちなどの上位者が一方的に儲かって、貧乏人のような下位者が一方的に損する社会なのである。なぜなら、資本主義社会ではお金というのは権力であり、だからこそ、企業の権利は一人一票ではなく、一株一票なのだ。つまり、金を一番もっている奴の発言力が一番強いのが資本主義である。考えてみたまえ。そのような社会で、貧乏人が得するようなことを金持ちが自ら進んで行おうとするだろうか?

社会が発展するために必要なことは、経済的な問題を民主的に解決することであり、そのためには経済滝格差を是正しなければならない。金が権力である以上、その金に格差があるようでは、機会均等も実力主義もないのである。

資本主義者のしていることは、金持ちをもっと儲けさせることであって、貧乏人を金持ちにすることではない。その貧乏人が金持ちのいうことに黙って従って、小泉政権を支持しているというのは、非常に奇妙な現象である。

もっとはっきりといえば馬鹿である。