民主党大敗のこれから

どうも、民主党の敗因を労組に引きずられたからだと考えている人が多いようだ。
今回、投票率が上昇して都市部での投票行動が自民に有利に傾いた。
民主党が都市部の若い世代の行動を読みきれなかったことも一因だろう。
これはニート、フリーターという低所得であるがゆえに、どこにも組織されてない階層が増えたことによるものであると考えれれる。
こうした見えない貧困化を引き起こしたのは、まさに自民党政権によるものだが、こうした貧困層の不満を大企業や役所に組織された労組に向けるのは筋違いだろう。

本来、組合費も払えないような貧困層が増えているのは、逆の意味で組合の責任である。他者の貧困化にあまりにも無関心すぎたからだ。フリーターが増えれば社員の待遇が良くなるはずがない。

組合の影響力が強過ぎたから民主党が大敗したのではなく、組合が弱過ぎるから民主党が負けたのである。
その証拠に一時期は消滅の可能性も言われた社民、共産はそれほどひどい負け方をしたわけでわない。

もちろん、民主党も真摯な反省が必要であることはいうまでもない。
いずれにしても、貧困層が自らの首が締まるような政策を支持しているような現象は成熟した民主主義とはいえないだろう。