勝手に飛行機に乗らなかったのに「おいてきぼりにされた。」と抗議する変な人たち

この話を聞いたときに、どこの田舎者かと思ったが、身なりは普通みたいだ。

ことの発端は香港発ソウル行きキャセイパシフィック航空が二時間の出発遅延となったことに腹をたてた韓国人乗客50人あまりが、航空会社側に謝罪と補償を求めてデモを行い、謝罪と補償がない限り飛行機に乗らないと言い張ったため、航空機運行上の安全確保のため騒ぎを起こした乗客を空港に残したまま出発したという事件である。


・そもそも、航空会社は出発時刻の二時間程度の遅れは免責されている

航空券の券面に記載されている出発予定時刻はあくまでも予定であって、かならずその時間に出発するわけではないことは常識である。天候状況、機材の整備状況によって出発時刻が変更になることは良くある。また、航空機の最高速度と巡航速度にはある程度の余裕があることが普通なので、1時間程度の出発時間の遅れは到着時には解消されていることも多い。


・正当性のない補償要求

乗客は現地到着時刻には安価な公共交通機関が終了しているとして、その補償を求めたようだが、実際に公共交通機関に間に合わないのかどうかは出発時には不明なので補償を求めることは筋違いである。

そもそも、航空券の値段というのは不便な時間帯に運行するものはその分を割り引いて販売することが普通だからだ。

この騒ぎで結局、三時間遅れで出発した同機がソウルに到着したあと、キャセイパシフィクは乗客のためにバスを用意したとのことで適切な措置がなされている。


・危険な乗客の登場拒否をする正当性

そもそも、航空券を所持しているからといって、航空会社は必ず乗客を乗せなければならないわけではない。航空機がいったん出発した場合、警察を呼ぶこともできないし、さわぎを起こしたからといって機外に放り出すこともできないからである。
危険行為を行う恐れが予見されていたいたのに、そのような乗客を乗せたということになれば、航空会社の落ち度ということで訴えられたら裁判に負けるからである。