ガソリンを売って灯油を買う訳

これは単純な話です。灯油よりガソリンの方が高いからです。
みなさんは「これからあったかくなるんだから、灯油よりもガソリンの方が買いだ。」
ということで、ガソリンをがんがん買ってますよね。そんなわけで、いま、ガソリンが高いわけですが、先物というのは六ヶ月先の値段を決めるわけですから、六ヶ月先のことを考えなければなりません。

明日から4月ですよね? ということは、10月のことを考える必要がある。10月といえば、冬季に向けて灯油の在庫を積み増ししなければならない時期です。しかも、今年の冬は三月まで寒かったため、灯油の在庫がすでに無くなってきているので、供給が極めてタイトになってきています。灯油は暖房用に限られるわけではなく、航空燃料にも転用可能であるため、春夏の行楽シーズンの需要も期待できる。航空会社も燃料代として、航空運賃に上乗せしてきていますが、日米の景気が良くて旅客需要も見込めることから、それほど心配することもないでしょう。

これにたいして、ガソリンは寒いときににドライブにいくという人は少ないため、10月の値段は灯油より比較的安くなると読めます。しかも、現在はガソリンの価格がすで に上昇してピークアウトしつつあるので、ガソリンの上値が限られているわけですから、安心してガソリンを売れるわけですよ。