明日もやばい!ライブドアの株価

ライブドア、新株予約権発行差し止めを申請
ライブドア、CB800億円発行・リーマン全額引き受け
ニッポン放送、ライブドア、フジテレビの株価そろって下落
ライブドア世論操作? HP「世論調査」突如削除


高木教授「スキーム有効ならライブドア完敗で決着」

高木教授は「(堀江氏の)いつもの傲慢さが影を潜め、顔がひきつっていた。(フジ側に)策を打たれて、やられたという感じに見えた」と感想を漏らし、「堀江氏は今後も買い増すと強気の姿勢を崩していないが、持っていても株価が下がる可能性が高い。フジ側のTOBに応じることもありうる」と話している。
また、日本証券経済研究所紺谷典子主任研究員は「勝負あった。フジサンケイグループは、村上ファンドニッポン放送株を買い占められたときから対抗策を準備していたし、ライブドアとは資本の厚みが違う。一般の人は成り行きをおもしろがってみていたが、もともと無理筋な話だった」といい、“ホリエモン敗北”との見方だ。

まあ、確かにライブドアは法廷闘争で勝つ可能性はあるが、不確定要因に投資家が嫌気するのは当然ですな。仮処分命令がでるのに、おそらく、半年から1年。仮処分命令を出すとして、地裁は本訴で違う判断がなされた場合の担保を要求するだろうから、これもなかなかライブドアには厳しい話だ。

担保とは、つまりこういうことである。「ニッポン放送は○○○○億円の増資を受けられるはずだった。これを止めるとニッポン放送に損害がでる。損害が出たら補償をしなければならなならいので、ニッポン放送に配当する原資として、国がお金を預かります。」ということだ。

もし、フジテレビが新株予約権を全て行使すると、払込総額は2808億円である。その担保を取るという話になると、これだけで数百億円はかかりそうだ。

もちろん、このあたりの判断は裁判所がするわけだからなんともいえない。もし、ライブドアに担保を入れさせる決定が出ると、ライブドアは担保を入れるか、仮処分命令申し立てを取り下げて、本訴一本でやるしかない。
もし、本訴一本でやるなら、決着が付くまで数年かかる。担保を入れて仮処分命令を取ったとして、ライブドアが担保を取り返すのには、やはり、数年はかかりそう。


それまでライブドアの体力が持つとは考えにくい。


フジサンケイグループとしては、違法を承知でやる嫌がらせとしては、これは、なかなかの奇策である。

裁判所もこういうややこしい事件の判決を出すのは嫌がる傾向にある。どちらが勝っても負けた方は控訴をするだろうし、控訴されることがうれしい判事はいない。


和解に持込めばフジテレビの勝ち。そういう意味で、フジテレビの作戦はうまい。


たとえていえば、千円の価値のあるものを、10円だということにして持っている人がいた。それを20円で買いたいという人があわわれたので、元々の持ち主が100円出すと言い出したようなものである。
実際にその100円を出す必要はない。20円で買うという人が、100円出すわけがないので、あきらめればそれでいいのである。


だいたい、東京の裁判官はどちらかというと権力志向だから、チャレンジャーには厳しい判断が出る可能性がある。例の青色LED訴訟もそうだし。

ほりえもんの言っている方が筋が通っているという投資家も多いが、理屈ですべて解決するわけではないので、本件の決着が付くまではライブドアをさわるべきではない。


追記

J_Coffeeさんのところで、の仮処分命令申し立てについてのライブドアの資料が出ていますので、リンクしておきます。

http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/livedoor5.pdf

これによると、申し立ての内容は新株予約権発行禁止仮処分になるので、仮処分命令が出るまでにフジテレビが権利行使すると仮処分命令を取っても意味がなくなりますね。

仮処分命令は一方の申し立てのみで発せられることは通常なく、審尋といって、両方の当事者の言い分を裁判所が聞くための期日を設定することになり、通常、審尋の期日は二週間くらい先になり、一回だけで決定がでることはまずないですからね。

ただ、権利侵害が明らかで緊急の場合は最短で数日で事前禁止も可能なようですから、どうなるのか、正直よくわかりません。

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